「下町食堂」シリーズのチキンライス
この記事では、テーブルマークの冷凍チキンライス、「下町食堂のチキンライス」を食べてレビューしています。
下町味のチキンライスはどんな味だろうか
今回食べていくのは、テーブルマークの「下町食堂のチキンライス」。「下町食堂」は「焼めし」、「チキンライス」、「えびピラフ」の3種類が出ている。「下町食堂」がどのようなコンセプトで登場した商品なのかは定かではないが、イメージとしては質より量、あっさりよりこってり味、そして安いみたいなことだろうか。なんだか下町にずいぶん失礼なことを書いた気がするが、イメージとしてはそんな感じだろう。
今回のチキンライスで「下町」の味を想像するなら、ケチャップたっぷりの濃い味といったところだろうか。他社には強烈なケチャップの味を効かせた冷凍チキンライスもあるため、それらとどう差別化しているのかも気になるところ。
テーブルマーク「下町食堂のチキンライス」はどんな商品?
内容量は380gで少なめ
内容量は380gで、一般的な冷凍米飯に比べると少なめ。2人前としては物足りない。下町のイメージとはちょっと違う印象。大盛の1人前といったところか。価格も一般的な冷食に比べるとだいぶ安く店頭に並んでいるため、量の少なさはある程度妥協できるのではないだろうか。
栄養成分表示(100gあたり)
内容量 | 380g | エネルギー | 177kcal |
たんぱく質 | 3.7g | 脂質 | 3.4g |
炭水化物 | 32.9g | 食塩相当量 | 1.1g |
栄養成分は冷凍チャーハンに比べると数値が低く、冷凍チキンライスとしては標準的。原材料に入っている「ミルポワ」は、野菜や肉をさいの目にしてバターで炒めたものらしい。原材料はもっときちんと材料的なものを書かなければいけないように思うのだが、冷凍食品の原材料表示はちょっとアバウトなイメージがある。
具はカットが小さく少なめ
内容物を大皿にあけた状態。鶏肉や野菜類が入っているが、量はちょっと少なめでカットも多少細かいように見える。これがミルポワということだろうか。
ケチャップの色は他社のものに比べるとうすめ。トマトはそれほど濃くなさそうに見えるが、実際食べてみないとこのあたりはわからない。
テーブルマーク「下町食堂のチキンライス」を食べる
バターの濃さで下町味を再現!
バターの風味とトマトケチャップの味付け。トマトケチャップの味はしっかり感じられるが、味の中心はバター風味。ケチャップではなくバターに重心を置いた味付けとなっている。バターを含めた甘めの味で、旗を立てればお子様ランチのチキンライスみたいな感じ。
以前食べたセブンの「バターが香るチキンライス」もバターが強いチキンライスだったが、セブンのバターとケチャップが6:4なら、今回は7:3もしくは8:2くらいの極端なバター味くらいのバター特化型チキンライス。今回の商品における下町味とは、濃厚バター味という解釈なんだと思われる。確かに下町ではこういうサービス精神的バターたっぷり味のチキンライスはありそうだ。
ごはんはベタッとしている
バターを多く含むからか、ごはんは油を多く含んだちょっと粘着質。チャーハンと違ってチキンライスにはパラっとした食感はおそらく求められていないので、これで問題ないだろう。むしろ、ケチャップやバターでベタッとした食感はチキンライス好きからは歓迎されるまであるかもしれない。うちの近所にある食べ放題バイキングのお店で出てくるチキンライスもバターたっぷりでちょとジトッとしたごはんだが、これでいい。むしろこれが良い。
いつもの冷凍チャーハンの450gで慣れていると、380gというごはんの量は取り回しが悪そう。いつも450gを2人で分けているのだとすれば、今回は2人前としてはちょっと心もとない。私のように1人前として食べるのであれば十分な量で、いつもより少ない分、食べ過ぎなくて良かったと思えるかもしれない。
具は小さく量も少ない
具として入っているのは、鶏肉、コーン、グリーンピース、そして細かいマッシュルームや玉ねぎ、ニンジン。安価な商品だけあって、他社の冷凍チキンライスに比べると具のボリュームは物足りない。最も目立っているのは鶏肉だが、カットが小さめで、他と比べてしまうといかにも安価品の具という印象。具を含めたリッチさを求めるならば選択肢から外すべきだろう。
コーンやグリーンピースは十分な量入っているが、マッシュルーム、玉ねぎ、ニンジンは存在感がない。玉ねぎは味付けへの効果は大きそうだが、マッシュルームやニンジンはもうちょっと大きくないと入っていることすら認識できないかもしれないレベル。個人的には安く買える商品と思えば十分許容できるが、物足りないのは間違いない。
オススメ度(標準は3です)
テーブルマーク「下町食堂のチキンライス」
★★★★★☆☆☆☆☆(5)
テーブルマークの「下町食堂」シリーズのチキンライスを食べてきた。他社のチキンライスがトマトの濃さを売りとしている場合が多いのに対し、今回のチキンライスは安価であることとバターに全振り。お子様ランチのチキンライスのような、甘いバター味を楽しめる。具に物足りなさはあるが、他社と差別化がしっかりできていて好感が持てる。このバター味の強さは、安価で手に取りやすいことも相まってクセになりそう。