お皿のいらない「スタンディングパッケージ」採用の冷凍チャーハン
この記事では、マルハニチロの冷凍チャーハン、「WILDish 焼豚五目炒飯」を食べてレビューしています。
鳴り物入りで登場のワイルディッシュ!
今回食べていくのは、マルハニチロの「WILDish 焼豚五目炒飯」。お皿のいらない「スタンディングパッケージ」を採用したお手軽商品で、今回食べる「五目炒飯」の他に、「豚キムチ炒飯」、「エビピラフ」、「チキンライス」の計4種類が出ている。冷凍米飯としてはパッケージデザインがポップで、店頭でそれほど頻繁に見かけるわけではないものの、並んでいるのを見かけると結構目立っている。
お皿を使わずに袋のままレンジに入れ、そして袋を器にしてそのまま食べるスタイルは、多くの人にとってお手軽だと感じられるだろう。他のインスタント食品に比べ冷凍米飯は皿を用意しなければいけないのが不利なところだが、この商品ならばその点は解決できる。問題はコンビニでまったく見かけないところ。
パッケージデザインがポップで、且つお皿を使わないお手軽さ、おそらく若年層向けの商品だと想像できる。そうなると、味付けも濃い方向だと考えられ、味のインパクトも強そう。食べるのが非常に楽しみだ。
マルハニチロ「WILDish 焼豚五目炒飯」はどんな商品?
内容量は270gで1人前サイズ
内容量は270gと少ないが、袋のまま食べる仕様上、あまり分けて食べることは想定されていない。一般的な冷凍チャーハンの400~450gは2人前が想定されていることを考えると、今回の270gは1人前の量としては普通からちょっと多めと言って良いだろう。
袋を開けずにそのままレンジで調理するため、いつもの調理前の姿はお見せできない。
栄養成分表示(270gあたり)
内容量 | 270g | エネルギー | 530kcal |
たんぱく質 | 13.8g | 脂質 | 20.5g |
炭水化物 | 72.6g | 食塩相当量 | 3.4g |
同じマルハニチロの冷凍チャーハン「あおり炒めの焼豚炒飯」と同量換算で比較すると、カロリーや食塩相当量では下回っているが、脂質では今回が上回っている。数値だけではどんな味なのかは想像が難しそうだ。
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レンジ調理後は袋を横に切って器にする
レンジ調理後、外装の上部分をはさみで切り、そのまま容器として食べていくスタイル。「スタンディングパッケージ」で袋が自立する構造になっているので食べやすい。ただ今回は、内容物をよく見たいので、いつもの大皿に開けて食べていく。決して袋が食べるのに適していないわけではない。ブログを書かずに食べるなら、私も皿は用意せずに食べたと思う。
マルハニチロ「WILDish 焼豚五目炒飯」を食べる
濃い味&炒めた油の風味で派手な味付け
チャーハンらしいしょうゆ味だが、味がくっきり濃く感じられる。食塩相当量は「あおり炒めの焼豚炒飯」の方が多いはずなのだが、今回の方が塩けも強く感じられる。化学調味料が多く入っているのかもしれないが、それはそれでチャーハンらしい味。非常にわかりやすくおいしい。これかで食べてきた中でも、「すみれチャーハン」に匹敵する味の濃さ。
加えて、油脂が多く使われており、炒めた風味の香ばしさも際立つ。味の濃さと油脂の風味で、派手な味わい。上で書いたとおり、明らかに若年層向けに振った味付けと言えるだろう。自慢じゃないが、私の味覚はかなりの若年層ぶりなので、この味はどストライク。いつもの冷凍チャーハンだと物足りないと感じている方は、これを食べるとビシッとハマるかもしれない。
パラッとしているごはん
ごはんはかなりパラっとしている。「高温ラードで炒めてパラッと旨い」とのことだが、確かに他商品に比べてパラパラ。先ほどから書いている「あおり炒めの焼豚炒飯」と比べても明らかな違いがある。熱が伝わりやすい1人前の量ということもあるかもしれない。チャーハンにとってパラッとしていることはかなり重要な要素であり、おいしさが何割も増す。
強い味がつけられているため、ごはんと味付けの一体感も強い。味がごはん内部に浸透する工夫がされれているのかもしれない。ごはんと味付けが一体となって、パンチのある味わいを演出していた。
焼豚をはじめとして具が豊富
具として入っているのは、角切りの焼豚、たまご、ねぎ、たけのこ、ニンジン、しいたけ。
特に目立っているのは焼豚で、カットが大きいわけではないが、たくさん入っている。たくさん入っていることで、焼豚の旨みが味付けのおいしさに大きく貢献しているように感じられた。1人前としてはちょっと高めの価格設定なのだが、これだけしっかり入っていてくれれば価格に見合う高付加価値と言って良いだろう。あえて大きくカットせずに、ごはんになじませたところがポイントかも知れない。
焼豚以外の具もカットは大きくなくむしろ細かいのだが、しっかりたくさん入っているのが印象的。特にたまごの香ばしさと甘み、そしてたけのこの食感が目立っている。たまごは自然な感じでごはんと混ざっており、ごはんをパラッとさせる要因になっている。また、たけのこは全体的に具が小さくてごはんの食感が目立っている中で、ちょっとかたい噛み応えがアクセントになっていた。たけのこの風味で中華感も出ている。
オススメ度(標準は3です)
マルハニチロ「WILDish 焼豚五目炒飯」
★★★★★★★☆☆☆(7)
お皿の要らない「スタンディングパッケージ」が特徴の、ワイルディッシュ五目炒飯を食べてきた。もちろん、パッケージの便利さ、インパクトは大きな特徴だったが、むしろ中身の充実ぶりが際立っており、冷凍チャーハンを食べ慣れている人こそ、いつもと違うパンチのある味に価値を見出だせるのではないかと思う。1人前の冷凍チャーハンとしてはちょっと高いのだが、それ以上の高付加価値。味付け、ごはん、具に一切の手抜きがない良品だ。それでいてお皿の要らないパッケージなのは恐れ入る。コンビニとかにも積極展開してもらいたい素晴らしい商品。この商品が出回れば、おいしさ&便利さでカップ麺やコンビニ弁当などに負けない存在だと感じた。