「まぁるい」焼おにぎりシリーズの焼豚めし
この記事では、ニチレイの冷凍焼おにぎり、「まぁるい焼豚めし」を食べてレビューしています。
「十勝豚丼」をイメージした焼おにぎり
今回食べるのは、ニチレイの「まぁるい焼豚めし」。「まぁるい」焼おにぎりシリーズの3商品のうちのひとつで、他にレビュー済の「まぁるい焼カレー」と、近日レビュー予定の「まぁるい焼ビビンバ」がラインナップされている。
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一般的な焼おにぎりは、白米おにぎりに醤油やだしをつけて焼いたものだが、このシリーズはしっかり味付けられたごはんを焼いたもの。今回の「まぁるい焼豚めし」ならば、冷凍チャーハン的なものを握って焼いたものということになる。
今回の商品は、「十勝豚丼をイメージした甘辛いタレ」が特徴とのこと。私は帯広などいくつかのお店で豚丼を食べたことがあり、そのおいしさはある程度理解しているつもり。丼もの最強クラスのおいしさだと認識している。なので、今回の商品は非常に楽しみ。果たして十勝豚丼の味を再現できているのか、そして、焼おにぎりと融合することで新しい価値を生み出しているのか注目したい。
ニチレイ「まぁるい焼豚めし」はどんな商品?
おにぎり2個入りで1個80g
80gの焼おにぎりが2個入り。大体200円前後で売られていることが多く、1個80gのおにぎりで100円程度換算と考えると、コスパはあまり良くない。冷凍焼おにぎりとしては高級品の部類だろう。コンビニおにぎりに匹敵する。
原材料を見ると、「焼豚風味だれ」、「しょうゆ」、「みりん」が味付けの上位を占めており、いつもの焼おにぎりの味に焼豚風味がつけられたイメージ。具として豚肉や野菜も入っている。
栄養成分表示(80gあたり)
内容量 | 160g | エネルギー | 142kcal |
たんぱく質 | 4.0g | 脂質 | 1.1g |
炭水化物 | 29.0g | 食塩相当量 | 1.2g |
1個ずつに分けられるトレー入り
おにぎりは、1個ずつトレーに入っていて、セパレートできるので1個ずつ温められる。おにぎりの形は厚みがあって丸い。さすが「まぁるい」と商品名についているだけある。
2個一緒に調理する場合は、トレーを分けてそれぞれ皿の端においてレンジに入れる。真ん中に置くと熱が入りにくいので注意が必要。
ニチレイ「まぁるい焼豚めし」を食べる
豚丼らしさはあまり感じられない
「十勝豚丼をイメージした甘辛いタレの風味が特長」とのことだが、豚の旨みが感じられる甘いしょうゆ味。焼おにぎりなので焼いた風味も多少あり、確かに豚丼の要素は揃っているといえる。いつも食べているだし醤油味の焼おにぎりと全然違う味なのは間違いない。
では要素が揃っているから豚丼の味かというと、それもちょっと違う。豚丼の場合、豚の脂身の味がガンガン前に出てくることに加え、しょうゆ味や甘みももっと濃いため、今回の味はそれに比べるとだいぶおとなしい印象。かと言ってチャーシューだれみたいな味というわけでもなく、豚の味も、しょうゆや甘みも、ちょっと中途半端な感じだった。
表面の焼き目がかため
焼おにぎりなので両面焼かれていて、焼き目はしっかりつけられていてちょっとかため。ニチレイの焼おにぎりはニッスイの焼おにぎりに比べて焼き目をしっかりつけられているのが特徴なのだが、「まぁるい」シリーズの本家の焼おにぎりほどではないものの、その特徴をきちんと引き継いでいる。
焼おにぎりは表面にだし醤油を塗るので、中心部は白いごはんということが多いが、今回は混ぜごはん的なものを握っているため、内部までしっかり味のついたごはんとなっている。仲間で味が浸透しているに越したことはないが、焼おにぎりらしさには欠ける部分かもしれない。
豚肉が細かくて豚丼感がない
具として入っているのは豚肉、玉ねぎ、青ねぎ。豚肉はかなり細かくて、脂身の存在は感じない。肉感はあるのだが、この細かい豚肉というのも、あまり豚丼感がない理由だと感じられた。そぼろ肉っぽいぼろぼろした食感なのも豚丼とはかけ離れたものとなってしまっている。
玉ねぎの甘みがかなり幅を利かせている印象。具としての存在感はそれほどないのだが、玉ねぎ由来の甘みが強い。牛丼だと玉ねぎは名脇役だが、豚丼だと、玉ねぎが使われていても主張は抑えられていることが多いため、このあたりも豚丼らしくないところといえそう。
オススメ度(標準は3です)
ニチレイ「まぁるい焼豚めし」
★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2)
「まぁるい」焼おにぎりシリーズの、十勝豚丼をイメージした冷凍おにぎりを食べてきた。豚の旨み、甘辛なしょうゆ味といった豚丼要素は揃えつつも、残念ながら豚丼らしさは感じられず、中途半端な味だと感じられた。豚肉が細かいことや、玉ねぎの甘みを強く感じたことも、豚丼から離れてしまった要因になっていた。