ローソンで買える成城石井の「desica」冷凍チャーハン
この記事では、成城石井の冷凍チャーハン、「desica 海老と吊るし直火焼チャーシューの炒飯」を食べてレビューしています。
「desica」シリーズとは?
「desica」シリーズとは、成城石井「でしか」作ることができない、成城石井の職人のレシピで作る、こだわりの素材をふんだんに使ったシリーズとのこと。成城石井と言えば高級食材のイメージが強いので、確かに他のコンビニやスーパーなどでは作れない商品を、成城石井なら作ってくれそうな感じはする。
そしてこの商品、もちろん成城石井で買える商品なのだが、成城石井の商品を取り扱うローソンでも購入可能。現在、成城石井はローソンの完全子会社であり、ローソンでは成城石井の商品の拡充に力を入れているようだ。ローソンブランドの安価なラインナップに加え、成城石井の高級ラインが加われば鬼に金棒といったところだ。ついつい目が行ってしまう。
成城石井 「desica 海老と吊るし直火焼チャーシューの炒飯」はどんな商品?
製造はマルハニチロ
製造を担当しているのはマルハニチロ。冷凍チャーハンの主力商品は「あおり炒めの焼豚炒飯」で、「あおり炒め」はマルハニチロのひとつの特徴となっている。
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内容量は250gで、1人前としては多めだが、2人前としては心もとない。そして価格は定価税込355円で、これは450gの冷凍チャーハンの価格設定だ。結構な高級品と言って良さそう。
ただ、冷凍チャーハンとしては非常に珍しい、「化学調味料不使用」を謳っているのが大きな特徴。チャーハンなんて、個人的には化学調味料をいかにおいしく食べさせるかが重要な、化調の塊みたいな食べ物という一面があると思っているので、化調不使用は楽しみと同意に、チャーハンとして本当に成立するのか不安も半分。
栄養成分表示(100gあたり)
内容量 | 250g | エネルギー | 191kcal |
たんぱく質 | 6.1g | 脂質 | 6.7g |
炭水化物 ∟糖質 ∟食物繊維 |
26.6g ∟91.2g ∟2.1g |
食塩相当量 | 0.9g |
栄養成分を見ると、冷凍チャーハンとしては全体的に低い数値が並ぶが。特に食塩相当量100gあたり0.9gというのはかなり低い。塩分控えめはうれしいが、味に不安は残る。
具の粒が大きい
内容物を大皿に開けた状態。海老を始めとする具がかなり大きい。さすが高額商品だけあってリッチですね。成城石井に行く人はいつもこんな良いものを食べているのかとちょっと嫉妬。冷凍チャーハンとしては具が充実しているのは間違いなさそう。
成城石井 「desica 海老と吊るし直火焼チャーシューの炒飯」を食べる
素材の旨みだけが強調された味
塩分が抑えられていて、化学調味料も不使用。普通に考えたら、かなり薄っぺらい味になりそうだが、さすが成城石井。かなりおいしい。しょうゆベースに油脂を加えた味だが、塩気がかなり弱くて、化学調味料的な味もない。それでいてうまいのだ。
ほのかなしょうゆ味に、チャーシューの旨みや炒めた油の風味が漂い、自然、素朴。それでいて旨みが分厚い。化学調味料を使わずにこれだけ旨みを太くできるのが不思議な感じがした。化学調味料の場合、口に入れていきなり旨みがガツンとくるが、今回の商品は、口に入れて最初薄いかなと思いきや、じわじわと旨みが太くなってくる。
おそらく、良い素材を、普通より多く使うからこそ感じられる旨み。化学調味料を使わない料理はどうしても原価が高くなるらしいが、まさにそんな感じ。高いけどうまい。塩気が弱いのに、化学調味料を使ってないのに、おおよそチャーハンらしくないのに、おいしい。
ややしっとりめのごはん
ごはんは、過度にはパラパラしておらず、自然なごはんという印象。チャーハンとしてはちょっとしっとりめか。同じく「あおり炒め」と商品名に入っている「あおり炒めの焼豚炒飯」もそんなパラッとした印象はない。おそらく良いお米を使ったりしているのだろうが、残念ながら私にはその味の違いはよく認識できなかった。ただ、旨みがごはんに浸透しており、とても食べやすい。だまになっていることもなかった。
内容量は250gで、ひとりで食べるには十分だが、2人で食べるには少ない印象。ちょっと中途半端な量に映る。コンビニチャーハンの一人前が170~180gが多く、これだけだと足りない印象なので、250gは一人前。
大ぶりな海老とチャーシュー
具として入っているのは、海老、角切りチャーシュー、たまご、ねぎ、しいたけ。海老とチャーシューが商品名の中に入っている通り、この2つが中心的存在。特に海老の大きさは眼を見張るものがあり、量も多く、ぷりぷりしていておいしい。これはリッチだ。
海老が大きくてリッチな商品といえば、「王様のソテーピラフ 海老とあさりのバターピラフ」が思い浮かぶが、今回と同じくマルハニチロ製。海老も同じ品質のものが使われていると思われる。
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そして一方の主役「吊るし直火焼チャーシュー」だが、こちらもカットはやや大きめ程度で、量も多めに入っている。「吊るし直火焼」の効能はよくわからないが、普通においしいチャーシューだと感じた。言われていみるとちょっと焼いた香ばしさがあるのかなという程度か。
オススメ度(標準は3です)
成城石井 「desica 海老と吊るし直火焼チャーシューの炒飯」
★★★★★★★☆☆☆(7)
チャーハンなのに化学調味料不使用、そして低塩分という、うれしいながらも不安を感じる商品だったが、食べてみて納得。しっかり素材の旨味が活きたおいしいチャーハンだった。チャーハンは化学調味料の塊だと思っていたがゆえに驚いた。チャーハンの革命かもしれない。さらに、大海老やチャーシューといった具も充実しており、価格は高いが大納得の商品。普段冷凍チャーハンを食べ慣れている人にこそ食べて欲しいし、がんがんリピートしたい。