「具だくさん」と銘打つ味の素のエビピラフ
この記事では、味の素の冷凍ピラフ、「具だくさんエビピラフ」を食べてレビューしています。
「エビがプリッ」
今回は味の素の「具だくさんエビピラフ」。エビピラフはピラフの定番味ではあるが、前回レビューしたニチレイの「えびピラフ」に比べると店頭で見かける機会が少なく、肉の冷凍ピラフなどと比べてもなかなか出会う機会が少ないのが難点。冷凍ピラフは、冷凍チャーハンのような3強体制にはなっていない。
普段行くスーパーなどではほとんど見かけることがなかったが、立ち寄ったクスリのツルハで、冷凍チャーハンも他の冷凍ピラフも一切置いていないのに、なぜかこの商品だけが並んでいたので、手に取ってみた次第。
パッケージには「エビがプリッ」と「さらにバターの香り豊かに」との記載があり、ニチレイ「えびピラフ」の売りである「アメリケーヌソース」とはだいぶ違いがありそう。果たしてどんな味なのか楽しみだ。
味の素「具だくさんエビピラフ」はどんな商品?
内容量は450gでニチレイ「えびピラフ」と同じ
内容量は450gで、ニチレイ「えびピラフ」と同じ量。一般的な冷凍チャーハンとも同じサイズとなっている。1袋で2人前という設定。大食いの私はこの量で1人前として食べることにしている。
レンジ調理も冷凍チャーハンと違いはない。ラップをかけないで調理するタイプ。調理時間も他の商品と大差がない。
ニチレイ「えびピラフ」に比べると、だいぶ脂質が少ないようだ。「バター」を強調したパッケージだが、案外あっさり系なのかもしれない。
栄養成分表示(225gあたり)
内容量 | 450g | エネルギー | 322kcal |
たんぱく質 | 7.4g | 脂質 | 3.2g |
炭水化物 | 66.0g | 食塩相当量 | 2.5g |
内容物を大皿に開けた状態。ニチレイ「えびピラフ」に比べると具のボリュームに欠けていそうだが、メインのエビは負けてない。似たような具の構成のようだが、エビ以外は全体的に小粒だ。
味の素「具だくさんエビピラフ」を食べる
バターとブイヨンのオーソドックスなピラフ
あっさりめな味付けの中でバターとブイヨンがしっかりと効かせている。ニチレイ「えびピラフ」の「アメリケーヌソース」のようなエビの風味の付加はなく、真っ直ぐにオーソドックスなピラフの味という印象。
バターの風味が強めに感じられるところが大きな違いとなっており、ブイヨンやエビの味は控えめ。同じエビピラフでもメーカーによって味に違いが見られるのは面白い。
油分はニチレイに比べて多くない。ニチレイも冷凍チャーハンに比べると油が少なくて調理感があまりなかったが、今回の味の素はさらに少なくて炊き込みごはん感が強かった。
ごはんはあまりパラパラしていない
油が少ないことも影響してか、ごはんはそれほどパラパラしていない。いや、自分で作るチャーハンやピラフに比べると十分パラパラなのだが、他の冷凍チャーハンやニチレイ「えびピラフ」に比べるとしっとりしているように感じた。冷凍チャーハンと同じ傾向で、パラパラ技術はやはりニチレイが優れている。
調理感の強い冷凍チャーハン等に比べ、炊きたてのごはんの湯気から感じられるようなごはん自体の香り、甘みを強く感じる。炒め風味の強い冷凍チャーハンとの大きな違いだろう。本来ピラフも炒め料理なのだが、冷凍チャーハンとの差別化が図られていると感じる部分だった。
エビはピカイチ
具として入っているのは、大ぶりのエビ、マッシュルーム、コーン、ニンジン、さやいんげん、玉ねぎ、赤ピーマンが入っている。ニチレイ「えびピラフ」と概ね同じ具の構成。
ニチレイはエビとマッシュルームが大きく、他の具もボリューム感があったのに対し、今回の味の素「具だくさんエビピラフ」はエビ一点豪華主義という印象。「具だくさん」と銘打つ割に全体的に具は見劣りしていたものの、エビだけは量で互角、ぷりぷりした食感ではむしろ勝っていた。冷凍食品ってすごいなと思わせてくれるエビの豪華さだった。
オススメ度(標準は3です)
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
味の素の「具だくさんエビピラフ」を食べた。「アメリケーヌソース」が入ってえびの風味が特徴のニチレイ「えびピラフ」に比べて、バターとブイヨンのオーソドックスなエビピラフという印象。油分は少なめで、冷凍食品としてはごはんのパラパラ感もあまりなかった。「具だくさん」という割には具のボリュームでニチレイに見劣りしていたものの、大ぶりでたくさん入っているエビは素晴らしく、ぷりぷりした食感はニチレイを上回っていた。豪華なエビとバターの香りを感じたいならばこちらを選択するのが吉だろう。